空間分解分光方式測定器

空間分解分光方式測定器
可視タイプ[SRS1-vis]
近赤外タイプ[SRS1-nir1]

半透明物質(散乱性物質)内部の、非破壊・非侵襲による光学特性測定に。
可視タイプと近赤外タイプの2種を用意しています。

空間分解分光法

空間分解分光法 模式図

空間分解分光法(Spatially Resolved Spectroscopy,SRS)とは、光拡散理論を用いて光学定数の絶対値を算出する手法です。

光散乱性のある物質に光を入射させると、光は散乱物質による散乱および色素などによる吸収を受け減衰します。これを一般式化したものが拡散方程式です。

SRS法は、減衰した光を複数箇所にて受光することで、空間的に異なる複数の分光情報を同時に取得、これらを拡散方程式に代入、連立方程式を解き散乱係数と吸収係数を算出します。

装置について

SARLI製 空間分解分光方式測定器 模式図

SARLI製の空間分解分光方式測定器は、光源からバンドルファイバにて照射、受光は6ポイント設け、1ポイントにつき6本、合計36本の単芯ファイバにて構成しており、検出器として独自開発の分光イメージングユニット可視タイプ[SPECT-100 vis]もしくは近赤外タイプ[SPECT-100 nir1]を搭載しています。

光源には色温度変換フィルターを装着できるポケットを有しており、光源の色温度を変更することができます。
また、可視タイプにはD65近似の色温度変換フィルターを付属しています。

プローブの照射部から受光部の距離は、可視タイプよりも近赤外タイプにて、より長くなるように設計しております。
測定物によってはこの照射部から受光部までの距離の変更が必要になる場合があります。

専用ソフトウェアについて

受光ファイバによって受光された測定物質内透過光は、 分光イメージングユニットのカメラによる画像(右図参照)、及び、光強度のグラフおよび数値として出力されます。
数値データはCVSファイルとして保存可能です。

分光イメージングユニットによる画像
各受光部の光ファイバの受光の様子。左側から光源に近いものの順番にならんでいる。縦軸は波長で、上が短波長、下が長波長。

測定を開始すると、各受光ポイントの測定値の表示とともに、散乱係数と吸収係数を算出、グラフとして表示されます。

付属ソフト画面 測定完了時 グラフおよび数値データが出色されます

波長域別2種の空間分解分光方式測定器

発明研究奨励金交付

この発明は2021年に、公益財団法人 日本発明振興協会による第41回発明研究奨励金に選ばれました。
交付された奨励金により、専用ソフトを開発することができました。

カタログ

(株)分光応用技術研究所 空間分解分光方式測定器広告-p

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